まわりのみんなとおなじてんしだとおもっていた
はだのいろ、わのいろ、ひとみもおなじだった
とりえにすらなりえない「あたりまえ」をこなせる
まわりのみんなとおなじてんしだとおもっていた

だれにならってもいないさんびかをうたって
だれにならってもいないとびかたでとんでいる
じわりひらいてくさになんのうたがいももたずに
まわりのみんなとおなじてんしだとおもっていた

なんどもはげまされ なんどもかたおされ
いちきいてじゅうをしれとおそわった

できないできない
みんなあるいているとうざかってゆく
ああふときずいたらもう
やりたいことはそんなたいそうじゃない
おいてかれずにただそこにいたい
ああそんなあたりまえができない

てんしはせいふくをぬぎせびろじょうげにきがえ
だれにならってもいないのくらしている
ただしい「くらし」ができずいつもさんまんなしごとぶり
まわりのみんなとおなじことができなかった

かみさまのせっけいみすかそれともどっかおとしたか
いちきいてじゅうをしれとどなられた

できないできない
みんなあるいているとうざかってゆく
ああふときずいたらもう
みたいけしきはそんなたいそうじゃない
にちようろくじだいのアニメくらいのもの
ああそんなあたりまえができない

なあそうぞうつくかいとべないことうたえぬこと
やりかたはわかっているのになまりみたいにからだがうごかないこと

しかたはねばたつかせほこりまきちらして
てんしだかはむしだかわからなくなって
それなのにしんぞうはかってにうごいている
はらもへるよくもわくかねがいるかねがいるただ

くらしたいくらしたい

できないできない
みんなあるいているとうざかってゆく
ああふときずいたらもう
すごしたいじんせいはそんなたいそうじゃない
はたらきあそびたまにあいされたい
ああそんなあたりまえができない

まわりのみんなのようにいきられるとおもっていた

Composição: Ohaiyogozaimasu / Utsu-P